【明日につながる命】

michiko yamada m
「今日は生まれた?」
「今日は生まれた?」
「今日は生まれた?」と毎日電話があったそう。
 
実は、高祖母が入院していて、
孫の孫を見ていないのは兄姉で自分だけ。
「ひこ(玄孫)を見ないと○ねない!」一心で誕生を待っていた。
 
予定日は前年の12月19日。
陣痛の間隔が短くなって、産院に向かうも落ち着いてしまい、家に戻ることもたびたびだったとか。
お腹の中の居心地がよかったのか、高祖母が元気になるため粘ったのか、年を越してから生まれたのだった。
 
長居のおかげで過熟児。
 
新生児の割に首は安定していた。
当時珍しいカラー写真を高祖母へ送ると、
今度は「ひこ(玄孫)を抱けないと○ねない!」と目標が変わった。
 
その後、私を連れて高祖母の元へ向かう。
“生まれたばかりで何もできないけど、ただいるだけで価値がある”
 
私にとっての誕生日は、そのことを改めて感じる日。
生んでくれて、待っていてくれてありがとう!